9/21/2023

ガソリン価格のツール

今週またガソリン価格が上昇し、1リットル当たり一番安いE10(エタノールとレギュラーガソリンの混合) で$2.20となっています。一番安いものでですよ。

今週はブラックタウンと直接関係ありませんが、ガソリンについて触れたいと思います。



 基本情報 

基本的なところで、ガソリンという名称は、オーストラリアでは「ぺトロール」と呼ばれていて、ガソリンスタンドは「ぺトロール・ステーション」になります。

給油方法は、10年以上当地で運転をしていますが、スタッフに給油してもらった経験が一度もないので、セルフ式が一般的です。

ガソリンの種類ですが、多くの給油所で扱っているのが「E10(緑)」「91(黄)」「95(青)」「98(赤)」「ディーゼル(黒)」です。それぞれに色が決まっていて、どの給油所に行っても同じ色のハンドルが用意されているので、間違ったガソリンを入れないように工夫されています。

各ガソリンの種類ですが、

  • E10/94:1リットルのガソリンに対して、90%無鉛レギュラーガソリン、10%エタノールを混合したガソリンになります。ガソリン代は安いのですが、一般的な評価として燃費は悪いというものです。
  • 91:無鉛ガソリン。日本のレギュラーガソリンです。一番平均的なガソリンで2番目に安いガソリンになっています。
  • 95:プレミア無鉛ガソリン。燃費向上のために精選されたガソリンで、91と95の間の扱いとなっています。
  • 98:ウルトラ・プレミア無鉛ガソリンです。日本のハイオクに当たると思います。95よりも洗練されたガソリンで一番高いです。
  • ディーゼル:ディーゼル車用の燃料で、日本の軽油です。


 給油所 

上述したようにオーストラリアではセルフ式(自分で給油する方法)が一般的です。

給油機には入力ボタンがあり、あらかじめ料金の上限を設定して給油することもできますし(例えば$30までのガソリンを給油)、給油機にカード決算ができるようになっているものもあり、給油後にすぐに車を出すことができるものもあります。

一般的には給油後に使用した給油機の番号を店舗のスタッフにつげて支払いとなります。ガソリンスタンドも利益を多く出すために、多くの店舗がコンビニエンス・ストアとなっていて、ガソリン以外の買い物を促すために支払いするカウンターは店舗内にあります。

給油所は大手スーパーマーケットと業務関係を持っているため、ColesやWoolworthといったスパーマーケットで30ドル以上の買い物をすると、レシートに1リットル当たり4セント割引になるバーコードが記載されます。

また給油所によっては、店舗内のコンビニエンス・ストアで買い物をするとさらに1リットル当たり4セント割引するサービスもあります。

Wikipedia - Filling station / Caltex Service Station in Rockhampton by RegionalQueenslander


 ガソリン価格 

オーストラリアだけでなく世界的に原油高騰となっているため、コロナによる外出制限時(1リットル1ドル)に比べて、今週の価格でいえば(2ドル20セント)2倍以上の値上がりをしています。

給料が二倍になっているわけでもないのに、ガソリンが2倍以上になっているのは本当に痛い出費です。


 便利ツール 

NSW州が提供している給油所を探すホームページがあり、これを利用すると「住んでいる地域周辺のガソリン価格がわかる」ようになっています。

このツールでは地図上に給油所の場所とガソリン代がわかるように表示されていて、またガソリンの種類を変えれば、その種類の価格を比較することができるようになります。

ガソリンが安い時期は「どれもあまり変わりがない」と思い利用していませんでしたが、さすがにこれだけ値段が高騰すると、店舗によって50セントも違うことがあるので、給油が必要な時は利用しています。


NSW Fuel Check - Around Sydney CBD


またこの数年、ガソリン代の価格が数日で50セントも急に上がることがあり(それまでは徐々に減少したり、上昇したり)、事前にガソリン代が上がることを知るのが重要になっています。

同じ地域の給油所でも1日以内ならば、各店舗の値上げ時期がずれていることもあり給油の対応もできますが、そんなにタイミングよく給油時期が来るわけでもないので、値上がり情報は大事です。

NSW州ではとても有名な自動車保険・ロードサービスの会社でNRMAという会社(日本のJAFのような存在)がこの情報を提供してくれています。ここのホームページにWeekly Fuel Reportがあり、現在の原油価格やガソリン代そして今後の予想が書かれています。



環境問題、戦争の影響、産油国の出し渋りなど、ガソリン車を利用する者にとっては将来への判断が迫っています。

個人的にEV車のインフラ不測(移動先での充電環境)や災害時(充電できない、または発電施設が機能していない状況)の不安があり、ハイブリット車(ガソリンを使用しながら発電:充電設備が不要)がいい選択だと思っています。EV車は長距離移動する人が多いオーストラリアには正直合っていないとも思うのですが、世界的にEV車への流れになってしまっていて、さらにガソリンが高くなれば電気自動車への買い替えをする人も増えていくかもしれません。

割りと早い時期にその判断は来るかもしれませんね。