12/11/2021

シドニーのウォーターパーク Raging Waters Sydney

今年の夏は去年に続きLa Nina(ラニーニャ)現象の影響(南米沖の赤道付近の海水温が平年より低いと世界の天候に影響する)で冷夏、また雨の日が多いです。

コロナウィルスの影響で営業が大変なアミューズメント産業ですが、さらに天候や気温にも大きな影響を受けてしまうブラックタウンのアミューズメントパーク、頑張って生き残って欲しいという気持ちを込めてご紹介します。


 レイジング・ウォーターズ・シドニー 


2年前(2019-2020)の夏は逆に猛暑でオーストラリア全体でも数々の「最高気温」を更新した年でした。こんな暑い時期に大人気のスポットがこのレイジング・ウォーターズ・シドニー!


概要

Raging Waters Sydneyはブラックタウン南部のプロスペクトにある屋外レジャープールで、M4高速道路からPenrith方面に走ると左手に大型のスライダープールが見えます。


Google Streetview - Raging Waters Sydney / M4 Motorway

施設内にはウォータースライダーや、波のプール、ビーチ、噴水にウォーターガンなど30を超える大小さまざまなアトラクションがあり、子供から大人まで遊べるウォーターパークになっています。

アトラクションのひとつにスカイコースターというものがあり、これは「水」とは関係なく、高所で紐につるされて空中を高速で遊泳するものですがこの施設でも人気のアトラクションのひとつです。


Youtube - Sky Coaster

アトラクションだけでなくハンバーガーやピザなどの食事やギフトを購入できるお店もありますが、施設内への食べ物や飲み物の持ち込みは可能です。ただしアルコールの持ち込みはできません。詳しくはRaging Waters SydneyのFAQページに書かれているので参考にしてください。<LINK

また安全に遊べるように施設内には貴重品などを保管する有料ロッカーや訓練を受けたライフガードのスタッフ、さらに施設からの指示で10歳以下の子供だけでは遊ばせないよう16歳以上の保護者がするように言われています。

そのほかにはCabanaと呼ばれる屋根付きの個室・有料コテージがあり、高額なものでは飲み物用の冷蔵庫がついている建物もあります。

Raging Waters Sydney - map 

歴史

ゴールドコーストの有名なテーマパークエリア(ワーナーブラザーズ・ムービー・ワールドやシーワールド)内にあるウォーターパークのWET ’N' WILD。

2013年12月、同オーナーによりブラックタウンにWET 'N' WILD SYDNEYが作られ開業。記念すべき来場者数1000万人は開業から307日目にして達成されています。オーストラリアの総人口が2500万人ぐらいなので、計算上、国民の2.5人にひとりが来場したことになります。

しかし、経営は順風満帆だったわけではなく、開業時から施設設備の不具合により大みそかに予定されていたイベントの中止、また2016ー17年には世界的なテロへの心配や天候の影響で集客減となり、2018年7月に現オーナーとなるParques Reunidos社によって買収されました。

実際にはレージング・ウォーターズ・シドニーはその系列会社のPalace Entertainment社の施設になります。親会社のParques Reunidos社は世界的なアミューズメントパークを運営する会社でウォーターパークだけでなく、遊園地や動物園、水族館なども運営しています。ある意味、現在の「レージング・ウォーターズ・パーク」は「ウェット・エン・ワイルド」だった時よりも、より大きな企業に運営されていることになります。

現在の名称ですが、Parques Reunidos社がすでにアメリカで所有していたウォーターパークの名称「Raging Waters」を使い、施設を再開することになりましたが、2021年の現在でもオーストラリア国内では有名な「Wet 'n' Wild」の名称を完全に消し去ることができず、一部の宣材にはいまだPrevious Nameとして「Wet 'n' Wild」を使用しています。

また2018年の再開業で、古くなった設備の改修や現在では人気のアトラクションとなった全長206mのTube式スライダーWhirwindが新設されました。


Whirwind


12月18日

2019年から現在までコロナウィルスの影響で営業が難しい状況でしたが、2021年12月18日よりいよいよシーズン9の開業となります。

Raging Waters Sydneyは夏季限定のアミューズメントパークなので、2013年の開業以来、各年度を”シーズン”と呼んでいて、この夏は9年目の「シーズン9」となります。例年、9月半ばから営業を開始していますが、今年はシドニー大都市圏のロックダウンが7月半ば~10月半ばまであったため、始業時期を大幅に変更していよいよ開業です。


あとは天候次第!

日本を含めて海外からの渡航も解除されるので暑い日にはぜひこのレイジング・ウォーターズ・シドニーに来て楽しんでもらいたいと思います。


引用欄: