今回はブラックタウンの公共施設を紹介したいと思います。
Max Webber 図書館
ブラックタウンには公営の図書館が5カ所あります。その中でもブラックタウンCBDにある図書Max Webber図書館は最大の建物になります。周辺にはブラックタウン市役所やWestpointショッピングモールがあり、いろいろとアクセスのいい場所にあります。
Google Streetview - Max Webber library
図書館で利用できること
これまでの人生を振り返って「図書館を利用する」という目的は年齢や状況によって変わっていたなと気づきました。
個人的な話をさせてもらうと
学生の頃は「調べるため」に本を借りて読んでいました。インターネットがまだ一般的ではなかったので「本で調べる」が普通のことだった時代です。私は物語の本を読むことをほとんどしていなかったので、借りる本は技術や歴史のものばかりでした。
その後、海外で就職しようとシンガポールに移ったんですが、インターネット代の節約のためにブギスにある図書館で無料WIFIを毎日利用していました。いろんな形のソファーや植物の茂った部屋や個室、床に座ることもできる場所など施設もよく、日本の新聞や雑誌も読むことができたので、エアコンも効いているこの場所は「居間の感覚」で利用していました。
そしてオーストラリアに移住し、子供ができるとDVDを借りたり、絵本を借りたり、毎週無料で行われるプレイグループに参加するなど「子供のため」に図書館を利用していました。
使ってみると図書館はいろいろなサービスを受けられることがわかったんですが、何個かとりあげると
- インターネットの無料利用
- 印刷機の利用
- 音楽や映画のCD/DVDの貸し出し
- 会議室の利用
- 多目的部屋の利用
- Justice of the Peaceの利用
Justice of The Peace
オーストラリアでは公的な書類を提出する際に「正しく本人が記入した」「この印刷物は偽造されたものではない」など公的な第三者に証明してもらう必要があります。日本では行政書士がしてますが、オーストラリアでは政府から認められたJustice of The Peaceというボランティアの方が文書を証明してくれます。無料でやっていただけるんですが、その人たちが図書館に常にいてくれるのでとても助かります。
デジタルの利用
ブラックタウンの図書館に限らず、現在はデジタル図書というものがあります。これまで使うことはなく、存在を知っていただけでしたが、コロナウィルスのロックダウンで図書館に行くことができなくなり、ここにきてこのデジタル図書を利用することができました。
ブラックタウン市の図書館カード(メンバーシップ)を持っていたので、インターネットを介して無料で閲覧できたり、PressReaderというアプリケーションソフトから世界の雑誌や新聞を無料で読むこともできました。
歴史について
この図書館は1980年3月にオープンしていますが、現在の建物は2005年10月に建て替えられています。全体的に外部から光がはいるため(本にとってはいいことなのか??)とても明るい環境です。入り口にはカフェや広場があり、私がこれまで持っていた「図書館」という重苦しい場所ではなく、町の景観に自然に溶け込んで、気軽に入れる雰囲気のいい図書館です。
名称なんですが、「人」の名前から付けられています。
調べると40年以上ブラックタウン市の職員としてブラックタウン市に貢献してくださったMax Webber氏に敬意と感謝を込めて彼が在職中に1981年に本図書館の名前としたそうです。
この図書館の名称がMax Webber図書館となって40年経ちました。これからも地元の人だけでなく多くの方に利用される図書館でいて欲しいと思います。
引用欄: