セブンヒルズ
今回のサバーブは、シドニー史でも古い地名の一つのセブンヒルズです。英語でSeven Hillsと書きますが、「七つの丘」という意味ですが、実際は「7番目の丘(Seventh hill)」が正しい意味のようです。由来も含めてセブンヒルズについてお話しします。
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場所
前回紹介したプロスペクトの北側にあり、ブラックタウン市ではもっとも東にあるサバーブです。
セブンヒルズはパラマタ市とブラックタウン市の市境にあるサバーブで、サバーブの大部分はブラックタウン市にありますが、一部はパラマタ市に属しています。シドニー都市圏ではよく見かけられますが、すでにサバーブとして存在していた地域に、シティ(市)やシャイア(郡)のような大きな行政区分が実施されたため、うまく市境を設定できなかったのだと思います。
Google Street View - Seven Hills Station
交通
City Rail鉄道のSeven Hills駅があり、隣のBlacktown駅同様に各駅だけでなく急行などの電車が停車します。駅周辺には大型の駐車場やショッピングセンターがあり、多くの人が利用しています。
またサバーブの北にはM2高速道路の入り口や幹線道路のOld Windsor Road、南にはM4高速道路に通じる主要道路のBlacktown RoadやBungarribee Road、そしてこの南北をつなぐSeven Hills Roadと道路環境にも恵まれた場所です。
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歴史
ヨーロッパ人の入植以降の歴史では、1788年にシドニー湾に入植したその年にこの地域に先遣隊が来たとされています。より確かな記録では1789年6月にWatkin Tenchが訪れています。
1793年5月にJohn Redmond元海兵が24ヘクタールの土地を得たという記録から始まり、そして少なくとも13人が1800年以前に同様に土地を得たとされています。当時のセブンヒルズは現在よりも広く、近年になってBella VistaやGlenwood、Parklea、Lalor Park、Kings Langleyなどがセブンヒルズから離れ、新しいサバーブとなっています。
1795年にイングランド出身のMatthew Pearce氏が、現在のセブンヒルズやBaulkham Hills、Toongabbieなど65ヘクタールという広大な土地を得ました。セブンヒルズの名称は、そのエリアがParramattaから道に沿って数えて「Seventh hill(7番目の丘)」だったことが由来だそうです。その名前が転じて「Seven Hills」となりました。
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ブラックタウン、プロスペクト同様にヨーロッパ人入植以降の歴史が深いセブンヒルズ。来られた時はこの記事を思い出してもらえたらと思います。
引用欄: