シドニーの市内観光でよく紹介される場所のひとつに、中華街近くにある「Paddys Market」があります。
ここには簡単な間仕切りをしただけの様々な露店(Stalls)があり、衣類や食料品、お土産に電子機器、工具や家具、芸術品に園芸品など様々なものを取り扱っています。
そのブラックタウン版が
Parklea Market パークリーマーケット
所在地
Parklea Marketは名称の通りParkleaというサバーブにあるマーケットです。
ブラックタウンの主要道路でもあるSunnyholt Road沿いにあり、建物は大きなスタジアムのような外観です。M7高速道路にも近いため、ブルーマウンテン帰りの観光客が立ち寄る場所でもあります。
Google Street View - Parklea Market
歴史
国内サッカーリーグ AリーグのNewcastle United Jetsの創立時のオーナーで実業家のCon Constantine氏によってParklea Marketは作られました。
1985年、ドライブインシアターだった同土地にParklea Marketを建設。当初は施設の認可がまだとれていなかったため、園芸植物を扱っていたそうです。その後、1989年にようやく開業となりシドニー西部の主要な小売り市場となりました。
お店について
2万平方メートル以上の敷地に200を超えるお店が入っている施設です。
2万平方メートルは日本では多くのイーオンモールが同規模の大きさだそうです。敷地には3000台も止められる無料の駐車場があり、週末には多くの人でにぎわいます。
基本的には金曜日から日曜日のみの開催ですが、月曜日が休みの週は4日間連続ということもあります。
今後について
実はこのParklea Marketは近い将来、無くなってしまうかもしれません。
兼ねてから売却の話があり、一時期、Parklea Marketの入り口付近に「Selling」の大きな看板が設置されていたほどです。
そして2018年に開発会社のDyldamに売却されています。
DyldamはParklea Market周辺の土地含めて22ヘクタール(東京ディズニーランドの半分弱)を購入しました。2019年時点で3~5年は現状のままということで、Parklea Marketは変わらず運営されています。しかし2019年で3年ということは、早ければ来年2022年には何らかのアクションがあるかもしれません。
購入された土地はSydney MetroのBella Vista駅から500mの距離で、M7やM2高速道路に近く、一般道でも複数車線のあるWindsor RoadやSunnyholt Roadに囲まれたインフラに恵まれた土地です。
Dyldamからの発表では住宅・商業施設を合わせた複合用途に利用すると発表されていて、すでに同社では計画が着実に進められていると思います。
Parklea Marketがなくなってしまうのは残念ですが、将来のこのエリアにも注目していきたいと思います。
引用文献: