10/31/2021

ブラックタウンの買い物 Parklea Market

シドニーの市内観光でよく紹介される場所のひとつに、中華街近くにある「Paddys Market」があります。

ここには簡単な間仕切りをしただけの様々な露店(Stalls)があり、衣類や食料品、お土産に電子機器、工具や家具、芸術品に園芸品など様々なものを取り扱っています。


そのブラックタウン版が

 Parklea Market パークリーマーケット 


 所在地 

Parklea Marketは名称の通りParkleaというサバーブにあるマーケットです。

ブラックタウンの主要道路でもあるSunnyholt Road沿いにあり、建物は大きなスタジアムのような外観です。M7高速道路にも近いため、ブルーマウンテン帰りの観光客が立ち寄る場所でもあります。

Google Street View - Parklea Market


 歴史 

国内サッカーリーグ AリーグのNewcastle United Jetsの創立時のオーナーで実業家のCon Constantine氏によってParklea Marketは作られました。

1985年、ドライブインシアターだった同土地にParklea Marketを建設。当初は施設の認可がまだとれていなかったため、園芸植物を扱っていたそうです。その後、1989年にようやく開業となりシドニー西部の主要な小売り市場となりました。

Yatala Drive-In 2013.JPG
By NJM2010 - Own work, CC BY-SA 3.0, Link


 お店について 

2万平方メートル以上の敷地に200を超えるお店が入っている施設です。

2万平方メートルは日本では多くのイーオンモールが同規模の大きさだそうです。敷地には3000台も止められる無料の駐車場があり、週末には多くの人でにぎわいます。

基本的には金曜日から日曜日のみの開催ですが、月曜日が休みの週は4日間連続ということもあります。

1991年制作のParklea MarketのTV CM


 今後について 

実はこのParklea Marketは近い将来、無くなってしまうかもしれません。

兼ねてから売却の話があり、一時期、Parklea Marketの入り口付近に「Selling」の大きな看板が設置されていたほどです。

そして2018年に開発会社のDyldamに売却されています。

DyldamはParklea Market周辺の土地含めて22ヘクタール(東京ディズニーランドの半分弱)を購入しました。2019年時点で3~5年は現状のままということで、Parklea Marketは変わらず運営されています。しかし2019年で3年ということは、早ければ来年2022年には何らかのアクションがあるかもしれません。

購入された土地はSydney MetroのBella Vista駅から500mの距離で、M7やM2高速道路に近く、一般道でも複数車線のあるWindsor RoadやSunnyholt Roadに囲まれたインフラに恵まれた土地です。

Dyldamからの発表では住宅・商業施設を合わせた複合用途に利用すると発表されていて、すでに同社では計画が着実に進められていると思います。

Parklea Marketがなくなってしまうのは残念ですが、将来のこのエリアにも注目していきたいと思います。


引用文献: