今回はブラックタウンのサバーブに注目してみます。ブラックタウンのブログを書く中で歴史や観光・交通について調べると、頻繁に目にしていた地名がありました。
それが
PROSPECT プロスペクト
Google Map - Prospect
場所について
プロスペクトはブラックタウンの南東部に位置するサバーブで、同エリアを南北に分断するようにM4高速道路が走り、南にはプロスペクト貯水池(Prospect Reservoir)があります。プロスペクト貯水池はシドニー圏最大の貯水池で1888年に完成してからおよそ130年以上に渡りシドニーの重要な水源になっています。またプロスペクト貯水池周辺には貴重な植物や動物の生態系が残り、敷地の一部には展望台やBBQ、ピクニックスポットのあるレクリエーションエリアもあり、多くの方が訪れています。
さらにプロスペクトには30を超えるウォーター・アトラクションをもつRaging Water Sydney(旧名:Wet’N’Wild Sydney)があり、アミューズメントエリアとしても人気です。
プロスペクトの歴史
プロスペクトはシドニー入植者の歴史において、もっとも古い土地のひとつで、当時はProspect Hillと呼ばれていました。
名称の由来は完全に追うことができませんでしたが、単語「Prospect」の意味の通り「見込みのある丘」から来ていると思われます。1788年1月にシドニーへの入植がはじまりましたが、その数か月後、現在のシドニー広域の調査をするため先遣隊がこの土地に来ています。その際、周辺を見渡すことができ、また目印となる場所であったことから、将来的に有望な丘ということでこの名前がついたようです。
1791年(1788年のシドニー入植から2年後)に13人の解放された囚人に農地開拓の目的でプロスペクトの土地が与えられました。その後、少しずつですが人が移り住み、入植者としてはじめてブルーマウンテンを越えた探検家William Lawsonもこのプロスペクトに土地を持っていました。ただし彼の土地は、現在プロスペクト貯水池に沈んでいるそうです。
プロスペクトはNSW州内でも最も初期の農業エリアであり、またプロスペクトより西部の土地を探るための拠点として重要な場所でした。
プロスペクトの名所
プロスペクトの一部は、入植初期の古い建物が残っていたり記録としても重要な場所であるため古い名称を引継ぎ「プロスペクトヒル」としてNSW州の遺産に登録されています。他にもプロスペクト貯水池、プロスペクト郵便局、バーソロミュー教会など多くのNSW州の遺産として登録されています。
引用文献:


