規制緩和
これまで完全な封じ込めで世界的に見てもかなり平和だったオーストラリアでしたが、現在は主にNSW州とビクトリア州で一日当たりの新規感染者数が3桁や4桁になっています。他の州は今まで同様に徹底した感染防止を実施していますが、NSW州やVIC州のような感染爆発を心配し、オーストラリア全体でワクチン接種率が上がっています。
ワクチンの接種率が上がる背景には、個人としては将来的な「自由」と「安心」を獲得するため、政府としては早期の「経済回復」とCOVIDにかかる「経費削減」があります。
その中でもNSW州は、2021年6月の感染爆発を抑えることができず、およそ1か月ぐらい感染拡大阻止を講じていましたが、最終的にワクチン接種以外の解決策はありませんでした。
そして実に3か月のロックダウンを経験することになりましたが、積極的に接種率を上げる政策を取り、州民もそれに応じて早期の接種をした結果、2回のワクチン接種を実施した人が全体の70%に到達しました。
これにより10月11日月曜日より規制が大幅に緩和されました。
主な緩和内容は
- 他の家庭への訪問が最大10名まで可能
- 屋外での集まりは30人まで可能
- 冠婚葬祭での集まりは最大100人
ただし、これらはワクチンを2回摂取した人、家族の場合はその家庭の大人全員が完全に予防接種を完了していることが条件です。
ブラックタウンにとっての朗報
州内でもブラックタウンを含む12市が非常に厳しい規制(市外へ出られない)がありましたが、この緩和でこの12市のみにあった特別な制限がなくなります。
この長期のロックダウン中、
全く外出をしてなかったわけではなく、買い物や必要な用事で外出していました。
その時に思ったのは「まじめにきまりを守る人ばかりじゃないな」です。例えば、このロックダウン中、買い物にいける人は一家族で大人一人が原則。母子家庭のように子供を家に置いていけない家族は良しとしても、夫婦で買い物に来ている人もいました。また夫婦だけでなく子供も一緒。つまり「家族」で買い物してる人もいるぐらいです。
接種率があがったことも関係しているかはわかりませんが、おそらく予防接種を受けた家族が「自由」を先取りしてそういう行為になったのかなと感じましたが、2か月以上の我慢をしてきたんですから、しょうがないのかな。
これまで市外へ出られなかったことや、市内でも家から5km圏内だけの移動範囲とか、夜間9時以降の外出制限など、本当に厳しい制限だったので、みんな「足枷がやっととれた」という思いでしょう。
ただ。。。。
コロナウィルスがなくなったわけではないので、自由を手に入れた人たちの今後の行動が新しい感染爆発を作らなければと願っています。ちなみに政府は「もうロックダウンはない。経済援助もない。」と言っているので、自己防衛するしかないですね。