10/13/2021

ブラックタウン アミューズメント

これまでブラックタウンの観光についてほとんど触れていなかったことを思い出しました。

 シドニー動物園 

今回は2019年12月に開業した「シドニー動物園 Sydney ZOO」をご紹介します。


「シドニー動物園」という響きだけですと、ノースシドニーにある「動物園」やダーリングハーバーにある「動物園」を思い出すかもしれませんが、それぞれの正式名称は「タロンガ動物園<LINK>」「ワイルドライフ・シドニー動物園<LINK>」です。


余談ですが、この「シドニー」という地名を冠した名称で、シドニーに古くからあるタロンガ動物園が訴訟を起こしました。そして、「元祖」はうちだというかのように現在のタロンガ動物園のロゴには「Sydney」の文字がほぼ確実に羅列しています。

またシドニー動物園にさほど遠くない距離にある「フェザーデール・ワイルドライフ公園」も計画段階で集客減を懸念してブラックタウン市やNSW州などに働きかけをしていました。

いろいろとありました(まだ進行形??)が、

ブラックタウンにありながら「シドニー動物園」という名称を獲得できたのはラッキーだったのではないでしょうか。私の出身県でもある千葉の「東京ディズニーランド」や「東京ドイツ村」のような感じですね。(東京ドイツ村はドイツも含んで欲張りすぎたかもしれませんが。)


さらに余談:

ブラックタウンにはその昔、遊園地がありました。その名も「Wonderland Sydney」。2004年に閉園となりましたが、日本のテレビでも紹介されていた「南半球一の高さの木造コースター」があった遊園地です。ここでも「Sydney」の看板を付けていましたね。


開園に至るまで

ブラックタウンの地域新聞でも大きく注目され、頻繁に情報が載せられていました。またサファリ型の動物園ということで市民の関心も大きく、その開園をみな楽しみにしていました。しかし開園年となる2019年は、8月頃から起こったブッシュファイヤーの影響で大気汚染が問題となっており、また洗車や植物の水やりにも厳しい制限(指定された時間のみ利用可)がされていた時期でもあります。

Image from Pixabay - by pcdazero

そんな12月の夏場に開園となり、外出をためらう人もいましたし、動物たちへの水不足も心配されていました。

しかし予想を超えて開園時は満員。かなり大きな駐車場もスポット待ちで一部道路が渋滞になるほどでした。

Image from Pixabay - by ernestoeslava


どこにあるの?

以前「ブラックタウン ストリート」でお話しした「グレートウェスタン・ハイウェイ」のBungarribeeという場所にあります。(車はグレートウェスタン・ハイウェイの両方から侵入できます。)M4・M7高速道路からのアクセスもいいので遠方からの人にも来やすい場所です。施設内には広い無料の駐車場があります。

Google Streetview - Sydney Zoo


開園時間ゃ入場料は?

開園時間は 毎日:午前9時から午後4時

この開園時間内であれば再入場も可能です。その場合はスタッフに「Re-entry Stamp」を手に押してから出てください。スタンプがない場合は再入場は認められないようです。

入場料の詳細はこちらをご覧ください<LINK

一般入場は大人$47.50 子供$23 2歳まで無料です。

ただし12か月間有効の「メンバーシップ」割引というのがあり、会費は無料で、もし1年以内に2度以上訪れるならメンバーシップ割引を利用されたほうがお得です。 


どんな施設なの?

シドニー動物園はサファリ型の動物園です。サファリ型といっても車で動物のいるエリアを回るのではなく、「動物と人との間に壁を作らない」動物園で来園者は橋のような歩道を歩いて上から動物を見下ろしたり、公園を歩くような感覚で動物を身近に感じられます。つまりガラスの壁や鉄格子を極力減らした作りになっているということです。

動物園内には1000を超える生き物を見ることができ、ライオンやトラなどの肉食獣や象やキリンなどの草食動物、チンパンジーやオーランウータンなどの霊長類、ワニやペンギンなどの水棲の生き物、夜行性の動物も見ることもできますし、オーストラリアの動物たちも当然至近距離で観察できます。

施設内には飲食できる場所やお土産のお店があり、無料の無線WIFIも設置されています。

また小さい子を持つ方のために、おむつを交換できる場所や乳母車を借りることもできます。

面白い企画としてイベントのある時には観覧車が設置されたり、常時設置されている施設ではワラビーやコアラ、エミューのいるオーストラリアのコーナーに「アボリジナル文化」を伝える場所があり、伝統的な習慣や音楽、アートを紹介してくれます。


余談:

実はこの動物園のあるBugarribeeにはまだ広いブッシュがあり、野生のワラビーやカンガルーも生息しているので動物園から外を見たときに野生の彼らを見ることができるかもしれません。近隣にあるMarsden ParkのCostcoの隣にある空き地(モスク周辺)には2021年現在でもワラビーをよく見かけます。

Youtube - A day at Sydney Zoo


最近はCOVID-19のパンデミックやロックダウンの影響で厳しい運営をされていると思います。2020年後半は感染リスクが低かったこともあり、多くの人が戻ってきたので、このCOVID規制が緩和していけば、また多くの人がこの動物園を訪れることと思います。ぜひ頑張ってほしいです。
参考文献
Sydney Zoo website<LINK
Wikipedia - Sydney ZOO<LINK