9/15/2021

ブラックタウン 都市計画

  ブラックタウンの都市計画 


 <ブラックタウン近隣の状況> 

ブラックタウンに限らずシドニー西部は住宅ラッシュ!


外国からの投資を含めてシドニーの不動産価格は高騰し続けています。この数年いくらかの停滞はあったものの高い市場価格を維持している状況で、住まいとして「家を買いたい!」と考えている人がシドニー中心部に家を購入するにはあまりにも大きな負担となっています。


シドニー西部は比較的安価に住宅を購入することができるため若い家族が移り住んできています。また2026年に開港を予定している西シドニー国際空港<WIKIリンク>の開発に関連し、鉄道や高速道路建設、学園都市計画など多くのプロジェクトが実行され多くの労働機会を生んでいることもシドニー西部へ移る人が多い理由かもしれません。




By westernsydneyairport.gov.au, Fair use


 <ブラックタウン市の状況> 

ブラックタウンに目を向けると、

市全体で見渡すと住宅建設、インフラ整備が着実に進んでいます。工事関係車両を見かけることは日常の風景です。ブラックタウンにおいても市の西側開発に重点が置かれているように見られます。ほんの5年前までは広大な牧草地や雑木林だった土地が新しい住宅地として利用され、それに伴い一車線だった凸凹の道も今では片側複数車線のきれいな道路になりました。


住民が増えることでショッピング施設も充実していき、今、ブラックタウンでおそらく最も集客しているMarsden ParkエリアにはコストコやIKEA、Bunningsなどの大型店や複数のお店からなるHomeHub、スポーツのアシックスやチョコレートのLindtのアウトレット店もあります。



Google Map マースデンパーク周辺


また住宅や商業施設だけでなくウォーターパーク、動物園、スポーツ施設やコンサート施設などが充実してきています。日本ハムが2023年に新しい球場に移ることになっていますが、そこででているボールパーク構想。ブラックタウンにも同様の考えがあるようで、ラグビー、サッカー、クリケット、野球場にソフトボール用の球場など多様なスポーツに対応できるスポーツパークBlacktown International Sportspark Sydneyリンク>があります。


By JRA WestyQld2 at English Wikipedia, CC BY 3.0


 <ブラックタウンCBDの状況> 

ブラックタウンのCBD(駅周辺)も建設ラッシュです。


2015年に発表された2036年へ向けての都市構想 Our Blacktown 2036 – Draft Community Strategic Plan<リンク>では50万人都市を目標に、上述したMarsden Parkのように市内に新しい住宅地を作り、またブラックタウン駅周辺のCBD(Central Business District)の整備も計画されています。


数年前のブラックタウン駅周辺は高いビルがほとんどなく、まだ郊外の小都市という印象がありました。駅周辺も古くからあるお店が目立ち、正直なところ「きれいな街」と言えません。(「味のある街」としては面白みがありますが。)


しかし現在、ブラックタウン駅の北側と東側の整備が進んでいます。


まず高層アパートメントの建設。これまで10階建てより高い建物はなかったBlacktownに20階以上のアパートメントが続々と現れました。アパートメントの建設はまだ進行中でブラックタウン駅周辺の風景が変わりつつあります。


Blacktown City Council HPより<リンク

東側では地下駐車場の建設やACU大学の新校舎<リンク>、道路拡張が進められています。(ACUはすでに駅周辺にあったビルを改築しブラックタウンキャンパスとして利用を始めています。完成図を見るとこれからさらに大きな校舎を作るのではないでしょうか。)


www.acu.edu.au, New ACU campus in Blacktownより


まだまだ語りつくせないブラックタウンの都市計画。

これからも報告していきたいと思います。