ブラックタウンの周辺
はじめに言いますが、私は不動産の専門家ではないので土地や物件の専門的なアドバイスにはならないと思います。ただ実際にブラックタウン市に住み、ブラックタウンの物件を購入した者としてブラックタウンの不動産についてお話ししたいと思いますし、自分の知識内で書いてみるつもりです。
<都市の問題点>
シドニー中心部は古くからビジネスが盛んで、空港や港もあるため物流の中心地でもあります。当然、そこには仕事の機会も多く、それを求めて人が集まり、住宅も増えました。そしてその家族が生活するためのライフラインや教育環境が整い、さらに人を呼び集め大都市になっていったと思います。
ただ、世界のどの都市でも都市問題はあります。
シドニーでは住宅不足だったり、交通渋滞だったり、また空港近隣に住宅が多いため、シドニー空港は24時間運営ではなく、夜間から早朝まで(11PM-6AM)の離着陸ができないという問題があります。Sydney Airpot Wikipedia <リンク>
それらを改善するために新しい場所に都市機能を移す考えがあります。
東京や大阪でも「副都心」や「新都心」というのがありますよね。都市機能を分散することで諸問題を軽減するものです。ただこれを実現するにはそれなりの土地と大きな投資が必要になります。
<シドニー西部>
シドニーの場合、幸いにも西部に広大な土地がありました。
すでに住宅地などで利用されている土地を再開発するのは余計にお金がかかるため、シドニー西部は新規開発ができるとてもいい場所だったのではないでしょうか。そして新空港、それに伴う交通整備、雇用の創出、住宅建設、新しい教育環境などなど。
シドニー西部はいまその過程にあります。
<グレーターシドニー>
そしてそれを後押しするような大きな計画に「Greater Sydney」<リンク>があります。
これは大シドニー(Greater Sydney)を3つの範囲に分けて考えた都市計画です。この大シドニーを縦に左から「西」「中央」「東」と分け、3つの行政区分を作ろうとしています。余談ですが、これを見たとき福島県の天気予報を思い出しました。(会津、中通り、浜通り)
<ブラックタウンは?>
Blacktownは残念ながら3大都市には含まれていませんが、東のGreater Parramattaと西のGreater Penrithの中間にある都市なので、両方向の通勤・通学に恵まれる環境になると思います。
また既存の交通環境(鉄道・高速道路)があるため、主要計画から外れることはまずないでしょう。特に道路環境はこのオーストラリアでは大事なインフラなので、東西南北につながる高速道路を持っているのは大きなアドバンテージだと思います。
また2022年より工事が開始するM12高速道路は新空港に接続し、M7高速道路のCecil Parkから西に分岐する道路になります。新空港とブラックタウンを確実にリンクする道ができるのも朗報ではないでしょうか。オーストラリア政府Infrastructure Investment Program-M12より<リンク>
空港がらみでは、ブラックタウンのロケーションは空港から少し距離があるので騒音問題も少ないのではと思います。
ブラックという陰ではなく未来は非常に明るいと期待しています。

